愛犬日記
愛犬ロロの生いたち U
孝くんの休みに公園に連れて行ってもらうと、もう夢中になってしまいます。
だって、まわり中がめずらしいにおい、初めてのにおいでいっぱいです。
草のにおい、土のにおい、小さな花はいいにおい、ん・・これは何のにおいかな。
ロロの鼻は、人の何万倍もにおいをかぐことができるのですから。
クンクン、クンクン、鼻でかいでいるうちに時間をわすれます。
「わぁー、かわいいっ、」と子どもたちが近よってきても、
クンクン、クンクン、いそがしくてたまりません。
「ロロー、もうかえるよー」孝くんの呼ぶこえがきこえます。
ロロは帰りたくないので聞こえないふりをしています。
ちゃんときこえているのに、クンクン、クンクン、いそがしくてたまりません。
「ロロー、もうかえるとよー 早よ来んねー」孝くんがまた呼んでいます。
孝くんが近づいてきても、どうしても、クンクン、クンクン、やめられません。
おそとに連れていってもらうと、かならずこうなるのです。