日めくり開運カレンダー「日めくり君」

延岡の釣り、チヌの釣り方、仕掛け、えさ



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(一)

この写真はは穴じゃこの一種で、延岡地方ではシャク

又はシャクエビと呼ばれている干潟に棲む甲殻類である。

大きなものでも人差し指の大きさを超えない。

針は尾びれの下から入れて腹に出す。これだとシャクが

丸まってしまうが構わない。尾びれの付け根に引っ掛けるやり方をする人もいる。

大抵は小指大で、熊本地方で採れる食用にされるものとは

違う種類のようだ。延岡地方でチヌを釣ろうとすれば『シャクエビが1番喰いがいい』

誰もが言うであろう。

シャクエビはスズキ、真鯛、キス、うなぎ、イサキなど、万能の餌である。

シャクエビは河口から1、5km以内の干潟にいるが、大潮の干潮でなければ採れない。

普段は水の中にある干潟の泥、砂のなかにもぐっているので掘り出す必要がある。

獲り方は、スコップ1本あればいいが、手網、又はざるがあればなお良い。

獲り方には2とおりある。

大潮の干潮時、充分潮が引いた所で、スコップで2〜3回表面の泥を10cm程すくい取る。

これはすばやくしなければ、シャクエビはそれと察して穴の奥に逃げ込んでしまう。

次にこれも間髪をいれずにザクリとスコップを、その浅く泥をすくい取った穴に深く突き刺

し、一挙になるべく多くの泥を掘り出す。その泥を砕いて見ると1〜2匹のシャクエビが出

てくる。もう1つの獲り方は、直径1m、深さ50〜60cm程度の穴を掘り、泥を掻き出す。

掻き出した泥の中にもいるが、穴の中に泥水がたまってくるのでその水を手網で掬うと

泥水の中で 泳いでいるシャクエビが入る。これはかなりの重労働だ。

以前は釣具屋で1匹十円で売っていた。最近は見ないが、延岡市内の釣り具店で

冷凍のシャクエビを販売している。

(二)

次にいいのは生きエビである。尾びれを千切り取り、そこから針を刺して腹に

出す。エビが小さければ腹と腹を合わせ、抱き合わせに2匹つける。

生きエビの利点は、暗いところで目が光るので魚の目につきやすいということで、

夕まずめ、夜釣りに有利である。釣具店で購入するのが手っ取り早いが、ここでは

自分でとる方法を紹介する。

川辺に柴をつけて獲る。(ウナギの入っていることもある)

柴は葉の茂った女竹、杉、ヤマモモ、椎、等の他、クレモナロープやトラロープを

6〜70pに切り、片端を束ねてもう片方をバラバラにほぐしたものを使う。

これらを束ねてひもで縛り、できれば日当たりの良い水深1m位の流れ

の無い場所か緩やかな場所に浸けておく。

一晩浸けておいて翌朝、目の細かい直径50cm以上の網を柴の下にあて

そっと持ち上げ、揺するとエビが網の中にぱらぱらと落ちで来る。

これは多少手間はかかるが、慣れてくると面白いやり方で、大きいエビは茹でるか、

天ぷらにして食べると海のエビより美味である。


(三)

ドジョウや小さなハゼの口に針を刺して泳がせるのも良い。

ゴカイも良いが、スズキ、チヌが相手ではシャクエビに比べると釣果はかなり落ちる。

(四)

スズキを釣る場合はこの地方で「かましろ」と呼ばれている4〜6cm長さの砂エビか車え

びが良いが、むろんチヌも狙える。しかしこれらの生きたものは入手が困難である。

かましろは夜、大潮の干潮にいるので、10〜30cmの浅い砂地を電灯で照らしながら海

老網を上からかぶせて獲る。

かぶせた瞬間にはもう網の部分に入っているのでそのまま網を上にあげるのがコツであ

る。場所は方財漁協の対岸の砂地、延岡港の対岸の他、汽水域のどこにでもいる。

餌のつけ方は(延岡の釣り、すずき)を参考にしていただきたい。

岸から釣る場合は浮き釣り、夜は電気浮きでのふかせ釣りが良い。ハリスは2号、

8号のセイゴ針、ウキ下は1.5〜2.5Mといったところであるが、ハリスは細い程よい。

電気浮きで夜釣りをしているとスズキ、セイゴ(スズキの子)、エバ、などが釣れる。

筆者はアラの子、40cm位のを延岡港の岸壁から釣ったことがある。今日、昼過ぎに

(2021年8月29日)見に行ったところ、たまたま同じサイズのアラが釣れていた。

つづく

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