狙い目の場所、潮時、(延岡鐵工団地の堤防を背に、岸から)
ここでは、船での釣りを紹介するが、チヌは概ね底にいて活発に活動しているので、
移動せず、岸から投げ釣りで釣るのが良い。足場が悪いので御用心。
大武町の水質監視所の採水桟橋に到着すると、へさきを上流に向け、流れに逆らいゆっくりと艪(ろ)
をこぎはじめる。
この通り道はチヌも同じなので参考にしていただきたい。星印のポイントは突堤の先端
<延岡鐵工団地の堤防を背に、少しずつ下流に移動しながら釣っていくのである。
大潮の潮の下りはじめた時間帯、午前9時である。これからだんだん流れが速くなっていき、干潮時には
水位は2メートルほど下がる。
船は長さ3メートル80、幅1メートル80の木造である。こんな木造伝馬船を作る船大工は延岡には
もういなくなってしまった。
FRPの船に取って替わられたのであるが、FRPだと、この大きさでは軽すぎて安定感がなく、
波にふわふわ浮きすぎるので海に出るのは危険である。
道具は大豆ほどの大きさの丸鉛に2.5センチのはりを鋳込んだ、鯛テンヤの小型版を1.5号のハリス用
のナイロン糸20メートルに結んでいる。
生簀からすくい取った3センチほどのエビの尾をかみちぎり、尾の部分から針を刺し腹に出す。
左手で艪をこぎながら、これを右手のアンダースローで15メートル遠方の水面に振り込む。
1.5メートルほどのリール竿を使う人もいるが筆者は手釣りである。
水深4.5メートルの川底に餌がついたら3〜5秒待って、あたりがなければすばやく2〜3手たぐる。
たぐったら再び3〜5秒待つ。これで餌に動きを与え魚の注意を引くのである。
魚が餌を咥えるとフッと軽くなるときもあり、グッと重くなることもあるが、どちらもすかさずあわせる。
600メートルくらいのあいだに15から20回ほどこれをくりかえし、上流に戻り、また下流に向けて
船をゆっくりと流しながら釣っていく。
どのくらいの釣果があるかは、季節にもよるが、干満の差が大きければまず期待できる。
先に述べたようにこの場所は下げ潮時のポイントで、上げ潮なら延岡港のほうが釣れる。
これは魚の集まりやすい水の流れ、川底の地形の違いあるからではないかと思う。
地図の星印のポイントから東、又は北東の赤い線の水脈は幅が狭く、かなり
深いので狙い目である。
潮が満ち始めると魚はここを通り、ブルーのポイントに至りさらに上流を目指す。
延岡のチヌ釣り、仕掛け、えさ