日めくり開運カレンダー「日めくり君」

延岡、チヌの習性と釣り



チヌは上げ潮に乗って上流を目指し、下げ潮と共に河口まで下るので、例えば港の岸壁

からの釣りの場合、満潮になったら潮が止まるので魚は居るが、食いが止まると見た方

が良い。潮が動き始めたら又、釣れ始める。最干潮になって潮が止まってしまえば望みは薄い。

延岡新港や磯も同じである。

(一)産卵期

チヌの産卵時期は地域によって大幅に違うが、概ね春から夏である。宮崎県北では

二月〜五月頃と思われる。

私は、この海域で砂利採取の仕事のかたわら、季節季節に訪れる魚を釣ってきた

経験から、そう思う。

このあたりではチヌとスズキは1年中釣れるが、それでも産卵時期の前は特に良く

釣れるようだ。

(二)潮見表

河口付近は地形は複雑で、地形によって流れも複雑、場所によっては逆流現象も起こる。

大潮の、干満の差が大きく、流れが早い時は魚の動きは活発になり、餌を求めて行動

範囲は広くなるが、小潮で水の動きが少なければその反対となる。

魚の一日の動向として、潮が動き始めてからおもむろに活動し始め、満潮、干潮時の

潮止まりの前に盛んに餌を追い、潮の動きが止まれば就餌をパタリとやめる。

この時間帯を逃せば全く釣れないということではないが、効率よく釣果を上げるために

ぜひ知っておきたいことである。

(三)チヌの種類、大きさ

五ヶ瀬川河口より上流には30pを超えるようなチヌは見ない。

私は釣ったことがないし、聞いたことがないのでそう思う。

春先、4,5月頃、潮の引いた干潟の浅瀬に、2cm程のフナと見まがうようなチヌの稚魚が、

群れ泳いでいる。

毎年6月になれば、河口から上流1km、方財町と大武町に挟まれた水域に、1年子の、13〜15cmのチヌ

が大量に入ってくる。

2年子ともなると18p〜24pに成長するが、成魚と言えるのは3年目からである。

養殖筏の周りに毎夜現れる、50pを超えるチヌを釣っている漁師の話を聞いたこと

がある。

キビレチヌと呼ばれる、ひれの黄色い個体がまれに釣れるが、味が良いと言われる。

汽水域に居ついたチヌより海水に住むチヌの方が味が良い。

(二)天候

台風、悪天候で雨が降り続き、増水して濁り水のときは絶好の釣り時である。

何をおいても釣りに出かけるべきである。

悪天候はそれほど釣れる。

雨の降り始めた時。雨粒が水面を叩き始めると、陸から餌が流れ込んでくることが刷り込まれているからで

あろう、大抵の魚は喰気が立つ。



筆者の経験から、魚の就餌の習性に付いて


6月になれば、河口から上流1kmの汽水域に、1年子の、手のひら大のチヌが大量に入ってくる。

どの位大量かというと、川底にはチヌだらけという状態で、3〜4cmの生き海老をエサに入れ食い

状態となって、朝9時から正午の干潮までに約60匹の釣果を得たことがある。

私だけでなく、同じ時間帯に同じ場所で、90匹上げた人もいる。 場所は方財町と大武町に挟まれ

た水域で、引き潮の時間帯である。

その時間を過ぎるともう釣れなくなる。

釣り師の話では「大潮の干潮前が一番喰いが良く、干潮時をすぎるとなぜか餌を追わなくなる。」と

いうことであった。

この話を裏づける経験が筆者にもある。

台風がすぎた翌日の午前、カラリと晴れていたが、五ヶ瀬川河口は赤にごりの濁流であった。

小船で、テトラポットのわきを上流に向かってルアーを引いている時、60センチほどのスズキが釣れ

た。 船を下流に戻して、再び同じ場所を狙ってみるとまた釣れた。これを何度もくり返し、その場所を

6回通過して、同じくらいの型のスズキを6匹釣ったのであったが、筆者の釣るのを見ていた人が、

何人かルアーをもってかけつけたが、誰も、一匹も釣ることはできなかった。

干潮時をすぎていたからである。この日は大潮であった。

次の日も行ってみたが、もう水が澄んでいたからか、釣れなかった。ほかの人が一匹釣っただけで

あった。このような特別の好条件の下では、喰いの立つ、たたないが際だって

わかるのであるが、普段でも魚はこの習性にしたがっていることは間違いないようで、

思い当たることが何度もあった。

干潮から潮が満ちてきてしばらくするとまた喰いはじめるが、干潮前ほどではない。



延岡のチヌ釣り、仕掛け、えさ

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